学校日記 授業見学 サイクロイド曲線
サイクロイド曲線とは、一直線上を一つの円がすべることなくころがるとき、この円の周上に固定された一点が描く曲線のことである(精選版 日本国語大辞典)。11月27日水曜日、物理が公開授業を図書室の探究スペースで行うとの発信があったので、参加した。「定性的」「定量的」、様々な公式...。大学の架け橋となる理系の学びは、文系の筆者にとって理解するには難易度が高い。実際に理数科の授業とはいえ、何人かの生徒は同じような思いを抱いている様子の生徒もいる(ような...)。
ところが、サイクロイド曲線に関する原理が振り子時計に応用されたという展開になった時、生徒の表情が変わった。そして先生お手製の道具で実験を行い始めると、皆の表情が嬉々としてくる。生徒の反応も実験に合わせて豊かになってくる。さらに実験から、原理を発見した科学者たちの偉大さ、ほかの実生活での応用例と話が進むと、生徒たちからも思い思いの声がふっと漏れ出た。
あらためて机上の論理と現実社会をつなげた学びがもたらす豊かさ、学ぶ意義の大きさを感じた授業となった。これからもぜひ学ぶ楽しさを、生徒たちには味わってほしい。