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トイレの神様

日本のほとんどの小・中・高では、児童・生徒たちが学校の教室・廊下やトイレを掃除している。監督の教員も一緒に掃除をすることが多いのだが、海外ではどうなのだろうか?

2019年に行われたある調査によると、生徒が掃除を行う国は世界で3割程度だそうだ。アジアの国々やエジプトでは生徒が掃除を行う学校が多いそうである。

本校では通常放課後に掃除の時間があり、生徒たちが一生懸命清掃に励んでいる。週ごとに当番の生徒は変わるのだが、最近トイレ掃除の監督をしていて感動することがあったので紹介したい。

筆者の担当するトイレは水を流せないタイプの床なので、まずほうきで掃いた後、水拭きのフローリングワイパーで仕上げている。力の入れ具合で床汚れの落ち方が違ってくるのだが、ある班の男子生徒たちはとても力を込めて拭いてくれるので、床はピッカピカになっていた。私が「すごくきれいになったね。」と言うと、「トイレをピッカピカにして、中学生の後輩たちにアピールし、本校を受験してほしいから。」という答えが返ってきた。

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また別の日、女子生徒がトイレの鏡を磨いている姿にも感動した。普通は鏡をかたく絞った布で拭いているだけなのだが、彼女はクリームクレンザーをしみこませたスポンジで鏡を磨いていたのだ。慣れた手つきでスポンジを回転させながら上から下へと鏡をクレンザーの泡で覆ったかと思うと、すぐに乾いたペーパーで見事に泡を拭き取っていた。掃除のプロフェッショナルがする技に見えた。

日々こんなに真剣にトイレ掃除をしてくれる生徒たちに感謝・感謝である。学校をきれいに保とうという姿勢が、トイレの神様や中学生たちにも伝わって、たくさんの中学生が本校を希望してくれたら嬉しい。本校を選んだ理由の一つが、「トイレがきれいだったから」になればいいなあと感じた。