第4回目の授業からは、第2課題を3週連続で行います。
テーマは「線表現」。
どちらかと言えばファインアート寄りの課題になりますが、ビジュアルデザインにおいても、一つの表現要素として扱いうるテーマです。
国立国際美術館(大阪市北区中之島)で鑑賞した「線表現の可能性」展は、現代美術の平面作品が展示されていましたが、インスタやTikTokなど写真・映像表現が日常的娯楽であるスマホ世代の高校生には、正直なところこの展覧会がどう映るか心配でした。
しかし、いざ会場へ入ると、50年以上前の版画や素描など、オーソドックスな美術作品を食い入るように見つめる生徒たち。
「どれが印象に残った?」と問いかけると、どの生徒からも、好きな作品を具体的に批評する言葉が返ってきました。同じ美術の愛好者として、教師・生徒の関係性を越えて語り合う時間は、本当に楽しいです。
スポンジのような感性と純粋な心を持つ生徒たちがうらやましく思えました。
次回はこの鑑賞をスライドにまとめます。