1年間の授業もまとめの時期になりました。
「産業社会と人間」では、1学期は自他への安心感・信頼感の醸成、2学期は職業観・勤労観の涵養を目標にしてきました。
3学期は「ボランティア」と「well-being」をテーマに、「どう生きていくか」を考える取り組みをしています。
2011年、東北に入って東日本大震災のボランティア活動に参加した教員の体験談からは、実際に活動を行ったからこそ言葉になる現地で感じた「人のあたたかさ」が伝わってきて、生徒たちもいつもとは違う表情で真剣に聴き入っていました。
そして取り組んだグループワーク。
慶応大学教授の前野隆司さんが提唱する『幸せの4つの因子』...「やってみよう」「ありがとう」「なんとかなる」「ありのままに」をヒントに、それぞれが思うことをふせんに書いて出し合ってみました。
生徒たちが和気あいあいと話し合う雰囲気が微笑ましかったのですが、何より嬉しかったのは、普段仲間の輪になかなか入りづらい生徒を、他の生徒が誰に言われるともなく自分から声をかけて誘う姿がいくつも見られたこと。
この1年間、学年を担当してきた者として、大きな実りと幸せを感じる時間でした。