最新情報・お知らせ

【校長より】都工の歴史(その1)~都工の誕生~

 先日の本校の創立記念日(5月21日)の日に「都工の117歳の誕生日です」という記事をアップしました。せっかくの機会なので都工の117年間の歴史を数回に分けて少しずつ紹介していきたいと思います。

 幕末から明治を迎え急成長した日本では、明治20年代に入ると各県で職能中等学校が開校しました。明治32年の中学校令・実業学校令・女学校令の交付を受け、大阪市議会は明治36年10月、機械科・建築科を持つ4年制の工業学校の設立を決めました。当時、4年制の工業学校は全国に7校あり、機械科があるのは九州の2校だけでした。

 ところが日露戦争が勃発し、軍費調達のため、計画は一時中断しました。しかし、幸いにも再び凱歌が上がった翌明治40年4月に敷地が北区北野牛丸町(大阪駅北側)に決まりました。敷地は非常に大きく並の学校の3倍の広さでした。隣には府立北野中学校(現北野高校)、私立梅花女学校(現梅花学園)がありました。

 創立資金は当時の金額で40万円もの巨額が投じられました。これは、当時の大阪市政の年間予算の10%を占めました。浪速の隆盛を願うばかりではなく、世界に冠たる日本にしなければならないと念願して、若者に期待する熱気が天を突いたと記録されています。

私も現在の在校生の皆さんへの期待で体中が熱気に包まれていますよ。(その2に続く)

創立当時の本館校舎

02_創立当時の本館校舎.jpg

創立当時の学校の位置

02_創立当時の学校の位置.jpg