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【校長より】都工の歴史(その25)~ホームルームの充実~

 昭和35年施行の高等学校学習指導要領では、新たに特別教育活動と学校行事等が位置づけられ、教科とともに教育課程が編成されることになりました。特別教育活動とは、ホームルーム、生徒会活動、クラブ活動などをさし、教科活動とともに「望ましい人間」を形成する資質(理解・態度・情緒)を、実践を通して身につけようというものでした。

 中でもホームルームはその取り上げる内容の広さからみても、特別教育活動の中核的な役割を占めることから、本校では、昭和40年度より「ホームルームの充実」が努力目標に取り上げられ、3カ年計画で推進することになりました。

 昭和40年度はホームルーム運営のための組織づくりと、ホームルーム指導資料の作成を進め、ホームルーム運営委員会・学年別運営委員会が組織されました。一方、資料の面では、各ホームルームからの実践記録がまとめられて、テーマの一覧表が作成されました。

3カ年という計画は、実践の中から問題点を探り、改善につとめて、生命力のある組織をつくりあげようという考え方から生まれたものでした。ホームルームは、話し合いという民主的な手段を通して、自主的な実践活動を行い、集団思考を発展させることが、そのねらいでした。

 昭和41年度は、その対策として、1年生全員に、運営技術講習会を、またクラスから選抜された生徒を対象に、指導者講習会が企画、実施されました。昭和42年度には、全生徒に手引書「ホームルームの友」が配布され、次年度以降は1年生にその解説が行われることになりました。

 このように、都工では学習指導要領に特別活動(当時は特別教育活動)が位置付けられると、すぐに学校の努力目標に掲げて取組みを始めました。その後、60年近くたった現在でも、ホームルーム、生徒会活動、クラブ活動などの特別活動に力を入れています。生徒の皆さんも本校での特別活動を十分に満喫してください。

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