【校長より】都工の歴史(その17)~新校訓の制定~
昭和27(1952)年、創立45周年を迎え復興祭を兼ねて記念行事が催され、学校の体制も整い、この機会に、新しく校訓を制定し、新制高校としての指針を明らかにしようと、次の3つの校訓を新しく制定しました。そうです、現在の本校の校訓です。
「勤労」 「自治」 「創造」
この新校訓は、創立以来の訓育の重点をそのまま受け継いだものです。校訓の趣旨は極めて明らかですが、昭和38(1963)年、次のような解説をこれに加えて生徒に示しました。
「勤労」とは、
われわれの生活をより豊かに、より健康的なものとするための労働であって報酬あればよし、たとえ報酬がなくとも、人々の生活に役立とうとするささやかな人間の願いでもある。
「自治」とは、
自由な精神が限りなく自らを発展させるために、自らに課する束縛である。他人の立場を理解し、ともに足らざるを補い合う謙虚と寛大の精神である。
「創造」とは、
自らの可能性を外の世界に凝集して形を与え、世界を改造し、自らも改造しようとする生命の働きである。個性を伸ばし、あらゆる問題を自分の問題とするところに、創造への第一歩がある。
この校訓は、時代とともに多少のニュアンスを変えながら、本校の続く限り、未来永劫受け継がれていくものです。すべての学校生活の規範がこの3つの短い語の中に含まれています。
皆さんも、是非、今一度本校の校訓の意味を再確認し、校訓に恥じない学校生活を送ってください。(その18へ続く)
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