【校長より】都工の歴史(その24)~体育館の完成~
生徒の皆さんが体育の授業や部活動で使用している現在の本校の体育館は、いつできたものか知っているでしょうか?現在の体育館は今から59年も前に造られたものです。若干古いなという印象を持っているかもしれませんが、半世紀以上経っているとは思えないくらい立派な建物です。今回は現在の体育館が造られた経緯について紹介します。
創立60周年を2年後にひかえた昭和40年2月、2階建て体育館が完成しました。1階は柔剣道場と卓球場、トレーニング室、2階に球技コート2面を備える、当時としては相当立派な体育館でした。
昭和29年ごろより5カ年計画によって建設をはじめた旧体育館は、十分なものでないので、第3次工事で中止し、本格建築の体育館を60周年記念事業として建設しようと、積み立てが始められたそうです。しかし、地財法の改正によって、早急に建設を進めねば、その実現は難しくなったので、工費約5,000万円のうち、1,000万円を卒業生ならびにその関係会社より募金して、急遽建設をはじめることになったそうです。
東京オリンピック終了によって下降しはじめた景気の中で、関係当事者の熱意と、卒業生各位の母校に対する絶大な愛情によって目標額1,000万円をはるかに超えるご協力をいただき、総工費5,250万円の体育館は昭和40年3月29日落成し、大阪市に寄贈の手続きがとられました。
このように、現在の体育館は、卒業生の皆さま方の多大なるご協力のもとに建設されたものです。そして、現在、空調設置の工事を行っています。夏には快適な環境になるので、生徒の皆さんは授業や部活動で精一杯汗を流してほしいと思います。