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【校長より】都工の歴史(その22)~機械電気科の新設~

 機械・電気・建築・土木・工業化学の5つの科が設置され、折からの技術革新下にある工業界の要望に応じ、教育内容の改善も進められ、本校の設備もようやく戦前のレベルに近づいていきました。当時、機械科だけ学区制が設けられており、本校を希望しても受験できない府民の方がいました。この学区制を廃して、府下全域の希望者が志望できるようにしたいと各方面に働きかけたが、これを廃することは極めて難しいことでした。

 機械科は昭和33年度より募集定員120名3学級編成であったので、その内1学級を新しい教育目標のもとに、多様化し、学区制の枠から外すことが考えられました。

 たまたま、技術革新は、車軸からサーキュットへの成長発展をめざしていました。このような時代には、在来の機械技術者の素養の上に電気技術の知識を備えることが、必須の能力とされるようになります。

 ことに、目覚ましく発展してきたオートメーションの技術に対処するため、この方面の技術者の養成が望まれたので、伝統をもつ、本校の機械・電気の陣容と設備を活かして、昭和34年度より、新たに「機械電気科」が設置されました。

 機械電気科の誕生をもって、現在の6学科を有する本校の完成形となりました。その後、65年たつ現在まで6学科それぞれが切磋琢磨し都工を牽引してくれています。(その23 に続く)

23_機械電気科の自動制御実験装置.jpg

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